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暗いところで待ち合わせ 小説感想

(2007-02-04)
ちょっと気になって図書館で借りてきました。



暗いところで待ち合わせ 乙一。

ところでこの作者名は何と読めばよいのだ^^

ミチルは事故で視力を失うが、父と2人でそれなりに幸せに暮らしていた。ところが突然父が他界してしまう。
外へ出るのは週に一回、小学校時代からの友人が連れ出してくれる買い物や食事だけ。後は日がな一日、コタツをつけ、ストーブをつけ、殻に閉じこもるように過ごす。毎日は自分の周りだけは同じように、ゆっくりと静かに過ぎていく。
そんなある日、警官が「この辺りで不審な人を見なかったか。若い男です。」と尋ねてくる。心当たりがないので、「ない」と答えると、警官は帰っていったが、その日から、自分が食べていないはずの食べ物が減っていたり、部屋の中に自分以外の誰かの気配を感じるようになる。

怖い話じゃないです^^なんか文庫の表紙も妙に怖いけどね。
ミステリーの範疇に入るのかどうか・・・。確かに事件は起きて、謎解きみたいな部分もあるんだけど、それがメインでは全くない。どちらかと言うと、きっかけではあるけどおまけみたいな感じ。

話のほとんどはミチルの感じる感覚と、ミチルの家に侵入した男、アキヒロの感覚が交互に書かれいて、同じ状況をミチルから見た時、アキヒロから見た時の両側から語られることで、非常に鮮明に情景が頭に浮かぶのが面白いと思いました。

目が見えなくて、ここだけは安全と思ってる家の中に、自分以外の誰かの気配を感じたらめちゃめちゃ怖いよ^^!!
でもミチルさんは淡々と、どこかいろんな部分を諦めているからこその傍観者みたいな立場で対処してるのが、非常に面白くもあり、納得できる感もあり。

相手が目が見えないということを知ってるアキヒロは、物音さえ立てなければ大丈夫と思ってる。これも非常にそう思うよなあと共感がもてるんだけど、目の見えない人の感覚は侮れないんですよねー。
人の気配って確かにあると思うしね。どんなに物音に気をつけても。

で、お互いにすんごいけん制しながら、「いる」「知られてる」を確認していくのはちょっとドキドキしますが、でもこれまた淡々としていて、ちょっと面白い感じでもありました。
そして「いる」を確認し、「でも自分に危害を加える気はない」を確認し。「知られてる」けど、自分がここに居ることを「許容されている」を確認し、普通に一緒にご飯食べるくだりなんて、非常に微笑ましいです。

言葉を交わすのは大分後半です。それまで言葉すら交わさない交流で。

最後がバタバタと、急ぎすぎかなあと。ちょっと強引な感じもしましたが、全体としてなんといいますか、非常にやさしい空気が流れてる、そんな小説でした。雰囲気が柔らかく、暖かい。二人の交流が微笑ましい。静かで淡々と進んでいくんだけど、でも全く飽きることなく、一冊を一気に読みきってしまいました。

読後感は非常にいいです。いい話だと思いました。

これ、映画もあるらしいけど、映画はどうでしょう・・・?特に目の見えないミチル側の感覚をどんな風に映像化してるんでしょうね?
機会があれば見て見たいです。

この人のほかの話しも読んでみたいと思わせる、読みやすく、読み終わった後が気持ちのいい小説でした。


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予告で見たよ

男のほうは、外国人労働者で、上司にいじめられてて我慢できなくなって、ホームにたってるところを突き飛ばして逃げるの。で、彼女の家にもぐりこむの。呼び鈴鳴らして押し入ろうとしたんだけど目が見えないから、その隙に。で、彼女が、食器棚の上のものをとろうとしていすに上るんだけど、つま先立ちしてそのまま、いすがずれちゃって、ひっくり返ると同時に土鍋が、彼女の上に落ちてきて、ってするところを彼が飛び出してかばうの。最後のほうは、彼に手を引かれて外にでるんだよ。そこで、予告は、終わった。淡々とした映像だったよ。わたしは、「幸福の食卓」もみたい。

おお!

アキヒロが外国人労働者って所だけが違う。後は同じだわ。
呼び鈴の隙にとか土鍋とか^^
確かに淡々とした話なのよ。だから小説ではそれがいい味になってるんだけど、映像化すると「淡々」って「退屈」と紙一重だなあと思うしね^^どうなんだろうねえ。

幸福の食卓、今予告編見てきました。
またこりゃ切なそうな映画だねえ。私はこんなん見たら絶対泣く!ええ!泣きますとも。是非ともDVDで見たいですよ(笑)

ついでに

暗いところで・・の予告編も見てきた^^
ああ、思ったよりもいいかも。
見たあとで幸せに慣れそうじゃない?でもなんでアキヒロを外国人にしたんだろうね?その方がいじめやすいから^^?
知らない俳優さんだけど、顔が結構かわいかった(笑)。

DVD出てたら見たいなあと思ったわ。

おもしろそう♪

図書館で借りられるんですね!
予約しよう~♪
それに映画もおもしろそうですね^^

ところで「燃えよ、剣」なのですが、下巻の途中で読めなくて返してしまっていたのです。
今回書庫整理で長期貸し出しがあったので再びチャレンジするべく借りてきました。
下巻にはさんだ「しおり」が私の読んだままになっているのがおかしかったんですが(笑)
今度こそ、がんばるぞ。エイエイオーって感じです。

まだうちの手元にありますよ^^
図書館いつから休みだったっけ?また行きます?わたしがすぐ返したらその長期休み前に借りれるかも!
北部図書館の本で、文庫だよー。
明日かあさって返しに行くので、もし時間があったらのぞいて見て^^
私の次にもし予約があったらダメかもだけど・・・。
これはすんごい読みやすいので、お勧めです。

燃えよ剣、文体にクセがあるしね。読みにくいかも。私は上巻のほうが読みにくかったなあ・・・。
でもいろんなサイト見て、新撰組関係だけじゃなく、幕末全般に関した話題でも、「自分がこの時代に興味を持ったのは燃えよ剣から」と書いてる人が本当に多くて、何だか嬉しくなってしまうのです^^
頑張って読んでみる事をおすすめします!応援してるわっ^^
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    ゲームと読書と映画と、その感想を書くことを愛するそこら辺の主婦。基本的にはネタバレありです!ご注意ください。
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