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風の王国 初冬の宴 金の鈴 小説感想

(2008-02-07)
風の王国 毛利志生子。



<まみさん蔵>

コバルトですが、非常に「歴史もの」っぽく、きちんと読める内容。軽くはないです。結構好き。

今まで1巻で話が完結していたシリーズですが、今回は続いてます。初冬の宴から金の鈴もだし、金の鈴でも一段落してません。

これまではそれぞれの巻で何らかのアクシデントがあって、それに対して主人公である翠蘭が結構アクティブに動く話だったんですが(たまにいらん事もするけど、キャロルみたいに助けられるだけのお姫様じゃないのが好感度高し^^)、翠蘭が妊娠してしまったので、さすがにアクティブには動けなくなってしまい、話自体もまったりと動く話だったかなあと。

その分内政(というのか)のきな臭い感じはありますけどね。
今回の大きな事件といえなラセルの脱走くらいか。ガルの息子のとの関わりとか。その当たりも綺麗事でなくリアルな感じの関わりだと思いました。

そしてラセル脱走以降は読んでても不安感をそそる記述がたくさんあり。
少女小説にしては甘い場面が少なく、淡々としてる話だと思うんですが、金の鈴はこの話にしては翠蘭とリジムが2人で結構いちゃいちゃ(この話にしては!)してる場面が多く、翠蘭もリジムに珍しくくっついて回ったり(「気にしい」な主人公なので、「邪魔じゃないか」とか気を使ってあまり自分から近づかないイメージあり)、ほのぼのと幸せな部分が多ければ多いほど、ちょっとドキドキしてしまいました。

史実知ってるからね。

で、子供が生まれたという大事件よりも最後のエンサの台詞に愕然。きたかーーーーー!って感じ。
歴史のままなら、・・・・っつー事ですか。書き方、が、これからものすごい気になりますね。下手したら、もう読みたくなくなるかもって位、これからの書き方は大事。
どんな風に解釈してどんな風に持っていくのか。

初冬が9月に出て、金の鈴が12月に出てるので、じゃあ次は3月か!?と、色めき立って集英社のHP見てみましたが、発売予定なしーーー!きい!生殺し。

どーでもいいですが、私、ロナアルワがどーにもこーにも黒く見えて仕方ないんですけど、この人、実は黒い人なんでしょうかね。それともただの空気読めない人なんですかね?
気になります・・・。


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絶対に

黒いと思う!
あんな天然、おかしすぎるよーーーー。

リジムの今後も史実どおりにするんやと思う?
嫌やなぁ、、、、それは悲しすぎるんだけど。
もっとずっとラブラブでいて欲しい~。

黒いよねえ。真っ黒だよねえ。

あれが「実は私、悪人でした」な、黒さなのか、もう本当に天然の、自分は「良かれ」と思ってしてる空気読めないだけの人なのか、今のところ分からないー。

一応ちょこっと見た資料では、23くらいで早世って事になってたしなあ。でも、クンソン・クンツェン(だっけ?)って人はいなかったって資料もあるよね?最初からソンツェンの方に嫁いだとか。だから、その場合だとソンツェン=リジムとの解釈も成り立つけど、この話にはちゃんと2人ともいるからなあ。

リジムいなくなって、あのじーさんに嫁ぎなおすのは嫌だ・・・。そしたら本当に読みたくなくなるー。・・・つか、それは既に少女小説ではない(笑)
コバルトだから、リジムは生きてた・・・なんて展開になることを期待。

ところで私が見た資料だと、翠蘭が産んだのは王子になってたけど、ラセルの事なのかなあ。どういう風に脚色してるかだよね^^。作者さんが。
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